不動産鑑定士は、国家資格者として報酬を得て不動産の鑑定評価を行うことができる唯一の専門家です。全国でその登録者数は現在9000名余りですが、実際に鑑定評価業務に携わっているのは5000名程度で本会会員はその内430名(2023.4.1時点)となっております。
不動産、特に土地は人間の生活と活動とに欠くことのできない一般的基盤であり、個人資産であっても、見方を変えれば社会にとって公共の財産という一面もあります。
ゆえに、その不動産の適正な価値を判定する不動産鑑定評価は、個人や社会を問わず国民が必要とする情報社会インフラであり、それを担う不動産鑑定士に課せられた「品位の保持及び資質の向上」は当然遵守すべきものです。
不動産鑑定評価を通して、不動産鑑定士は、常に「業務の進歩改善、調査研究、知識の向上」の研鑽に努め、不動産に関する情報社会インフラを国民に様々な形で提供しなければなりません。
本会は、これらを踏まえ不動産鑑定評価制度の一層の発展に資するため、会員に対しては、これまでの知識・経験をより深め、新しい知見を創造するための研修や情報の提供を行う一方で、定例無料相談会の開催、大学における寄附講座の開講、さらには国・地方公共団体に有識者として会員の派遣等の公共サービスの提供を通じて社会貢献を積極的に推進して参りました。
コロナ禍が終焉を迎えつつあり、インバウンド回帰、2025年大阪万博の開催予定等、大阪は再び活気を取り戻す時期がやってきました。3年後には、鑑定評価制度が始まって60年、本会が社団法人設立30周年を迎えます。
今後とも引き続き本会と会員に対するご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
※「 」書きは定款より